生まれてから2歳頃までのよくある質問
Q1 歯みがきはいつから行えばいいでしょうか?
乳歯が生え始めたら歯ブラシを使って歯みがきをして下さい。しかし、0歳児ではなかなかきちんとみがかせてくれないのが普通です。最初は、遊びながら歯ブラシに慣れさせましょう。お菓子を食べるようになってから急に歯ブラシをしようとしても、なかなか受け入れてはもらえません。「歯磨き」という行為を習慣付けることが大切です。
Q2 歯みがきは一日何回必要ですか?
歯みがきは毎食後必要ですが、少なくとも寝る前は必ず行って下さい。そして、だんだんに慣れてきたら、朝と夜の2回と、徐々に増やしていきましょう。注意して頂きたいのは、回数を増やすことよりもブラッシングの質を上げ、きちんと汚れを取り除いてあげることです。
Q3 歯が生えてくるのが他の子より遅いようです。何か異常があるのでしょうか?
乳歯は、遅い場合は1歳3か月たってからようやく生えてくることもあり、生え方には個人差があります。4歳近くなってようやく最後の乳臼歯がはえてくることもあり、それ以後まだはえてこないときは、ご相談ください。
Q4 私は歯並びが悪いのですが、赤ちゃんも将来悪くなりますか?
歯並びは、かなり遺伝的要因が強いとされているので、赤ちゃんも将来歯並びが悪くなる可能性があります。赤ちゃんのかみ合わせにいつも注意してみるようにして、もし、異常があった時は、御相談してください。そして、当院では歯並びの治療(矯正歯科治療)は4歳位から可能なので、その前から、定期的に診査を受けることをお勧めします。
保育園・幼稚園の頃によくある質問
Q1 指しゃぶりをします。どうすればよいですか?
3歳ぐらいまでは、指しゃぶりをしているお子さんが多いようですが、4歳前後から外遊びが始まると徐々に少なくなってくるようです。
ただし、指しゃぶりが5歳以上になっても続いていると、上と下の前歯がかみ合わなくなります。また、指しゃぶりには、いろいろな原因がありますが、お母さんがもう少しスキンシップを積極的にとってはいかがでしょうか。4歳、5歳になっても、あまりひどい指しゃぶりがあるような時は、指しゃぶりの悪いこと、歯並びが悪くなることや顎の発育に影響することなどを教えてあげ、自分でやめたいと思わせることが大切です。あまり無理してやめさせると、反抗的になったり精神的な弊害があらわれてしまってよくありません。それでもやめない時は、指しゃぶりを防ぐ装置もありますので、相談ください。
Q2 歯磨剤は、いつから使ったら良いですか?
子どもの場合、歯磨剤を嫌がらなければ、いつからということなく使用してかまわないと思います。ただし、あまり大量に使うと、口の中が泡だらけになり、かえって良くみがけなくなりますので、少しだけつけるようにしてください。
Q3 子どもに大人の歯磨剤を使わせてもいいですか?
子どもが嫌がらず、歯みがきをするのであればかまいません。もちろん、うがいができることが条件です。ただ、最初に与えるのは、子どもが使いやすいように工夫され、また虫歯予防のためのフッ素が入っている子ども用歯磨剤をなるべく使用させましょう。
小学生の頃によくある質問
Q1 歯をぶつけて痛い時はどうすればいいですか?
まず、その歯を安静にすることが大切ですが、症状によっては歯科医院で固定することもあります。固い物をかまないようにしたり、刺激を与えないようにすると同時に、よく診査してもらうことが必要です。
Q2 歯が抜けた時は何を食べればいいですか?
極端に固いもの、刺激が強いものをさければ、あとは普通の食事でいいでしょう。
Q3 歯が抜けた時の歯ブラシはどうすればいいですか?
歯が抜けた日だけは、歯ブラシをその部分だけ避けて下さい。血が止まらないのに、何回もうがいをするのはやめましょう。かえって、血が止まりにくくなります。
Q4 子どもの歯が抜けたとき、病院に持っていった方がいいですか?
永久歯との交換のために、自然に抜けた場合でも、できれば、歯を持っていきましょう。外傷で抜けた時は牛乳などに入れて必ず持っていくようにしましょう。
Q5 虫歯は歯みがきをすると治りますか?
ごく初期の表面だけの虫歯であれば、十分な歯磨で歯が再び石灰化をしてなおることもありますが、自己診断をしないで歯医者さんに診てもらいましょう。